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「道明」神楽坂新店舗「Kumihimo Experience」内見会へ 2023/05/09
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一週間ほど前のことになりますが、道明の新店舗オープンの内見レセプションに伺いました。
新店舗の所在地は、神楽坂。道明神楽坂店、といった名称を想像していたのですが、まったく予想を裏切られ「Kumihimo Experience by DOMYO」という名称です。
まずは外観をご覧ください↓
江戸時代前期から続く老舗中の老舗の道明ですが、外観は現代アートギャラリの趣です。十代目当主の道明葵一郎さん自らによる設計とのこと。(葵一郎さんは十代目を継がれる前は建築家として活躍されていました)
店内も、下の写真のように、現代アートのギャラリーを彷彿とさせるスペースです。
‥‥あれ?帯締めがない?と思われる方も多いかと思いますが、そうなのです、こちらの店舗では英文字の「DOMYO」ラインを展開しています。以前でもこちらのブログでご紹介したことがありますが、組紐の技術とデザインをベルトやイヤリング、ブレスレットなど、洋装の小物へと変換したラインです。
↑たとえばショップの女性はこんな風にベルトを着こなしていました。こちらは奈良時代からある組み方だと思いますが、こんな風にまったく違和感なく現代的なリボンベルトにデザインされていてとても素敵。私は洋服のファッションも大好きなので、ほしくなってしまいました。
また、こんなコーナーもありました↓
畳敷きの小上がり。この日は糸の展示がされていましたが、今後はここに組紐台を並べ、組紐のワークショップを開くそうです。たとえば、組紐のバレット作りが予定されているのだとか。さ、参加したい!
また、写真の右側に水道のシンクが映っているのが見えるかと思います。こちらでは、糸染めのワークショップを行うとのこと。道明のお品が素晴らしい理由の一つに、糸の発色があると思います。その糸染めを体験出来る、稀有なワークショップとなりそうです。
↑2階は、道明が長年主宰して来た組紐教室のお教室(これまでの生徒数累計は万単位です!)。この日はその先生方が、丸台、高台、綾竹台の実演をされていました。ワークショップで組紐の面白さに目覚めた方は、ここの教室に通う‥ということも出来ますね。
↑ご挨拶をされる道明葵一郎社長。戦国大名博士だという坊ちゃんも一緒です。
↑そして‥先代夫人であり、服飾史家である道明三保子先生。また、大久保信子先生にもお会い出来ました。大好きな両先生との記念写真です!
↑上の写真を撮ったのは地下一階で、ソファやテーブルが置かれたラウンジスペースとなっています。モダンな茶室も併設されていました。
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私のきものの詳細もご紹介します。この日は、祖母が染めた貝桶柄の訪問着を着ました↓
↑貝桶模様の中に組紐が描かれているため、迷わず択びました。三保子先生をはじめ道明の皆様にこれまで親しくして頂いて来ましたが、これからもずっとご縁が結ばれていくように、という思いも込めています。
帯周りはこちら↓
着物の地紋は、紗綾型の本紋。帯は、もっと模様がぎっしりと入ったものも考えたのですが、この日の主役はあくまで道明さんの新店舗。あまりにぎにぎしくせず控えめに、と匹田絞り模様を淡々と白の糸で織り上げた無地に近い一本を択びました。河合美術織物製です。
そして、帯締めはもちろん、道明。淡い紫と、金糸も少し入った笹浪組です。コロナ前に三保子先生から頂いたもので、ようやく今回締めることが出来ました。
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この神楽坂の新店舗は、店員の皆さん全員が英語に堪能とのこと。インバウンドのお客様も積極的に受け入れ、組紐の面白と現代的なファッション性を世界に発信していくという強い意志がみなぎっています。外国のお友だちを連れて行っても楽しいし、もちろん私たち日本人にとっても、組紐を様々に体験=experienceする場所となりそうです。皆様もぜひ訪ねてみてください!