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誕生日にちなんだ帯に出会うこと 2023/05/19
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今年の初め、とても個性的な帯との出会いがありました。
鮮やかなコバルトブルーの地に、白い象と、その象が引く天蓋付きの車。車には女性が乗っていて、周りには花々が咲き鳥が舞い、楽園のよう。きもの好きなら一目で、大彦、或いは大羊居のものと分かる筆致です。
出会ったのは、取材先のきもの店でした。その場で目が釘付けになり、帰宅してからも忘れられず、お店に連絡してお迎えすることにしました。大羊居の塩瀬名古屋帯です。
この帯に惹かれたのには理由があります。
白象、女性と来れば、ピンと来る方もいらっしゃるでしょう。「白い象の夢を見た翌日に、お釈迦様を生んだ」という伝承。お釈迦様の母親である摩耶夫人と、白象を描いていると思われるのです。
実は、私の誕生日は、四月八日。お釈迦様の誕生日です。
もともと出産予定日は三月二十八日だったのですが、よほど母のお腹の中が居心地良かったのかなかなか出て来ず、ようやく四月八日に生まれました。両親は三月終わりに生まれるものと思っていた時から「まや」と名づけるつもりだったので、偶然摩耶夫人にゆかりの四月八日に生まれたことに驚いたそうです。
‥‥そんな話を子どもの頃から聞かされていたので、私自身も白象に強い親近感を抱いて来ました。繰り返し繰り返し読んだ『おしゃかさま』という漫画絵本があり、そこにはこんな絵もありました↓
白い象が引く天蓋付きの、馬車ならぬ象車。
今回出会った帯はまさしくこの世界が帯になっていて、しかもお店のご主人によると、仕入れたのはずいぶん昔とのこと。きっとこの子はずっと私が来るのを待っていたに違いない!と、お迎えせずにはいられませんでした。
そんな帯を、早速締めてみたコーディネイトが下の二枚の写真です。
母の介護で引きこもっていた四年間を埋めるように、この春はお友だち行脚を続けているのですが、そんな会食の折に着て行きました。
↑大学時代の友人と会食の日は、白大島に合わせました。お太鼓に負けず劣らず腹側の絵もとても強い力を放っているため、拮抗する帯締めを、と、道明の若草色と茶の筋の笹浪組を合わせてみました。とても気に入っているコーディネイトです。
↑また別の日は、ベージュ地の斜め格子柄小紋に合わせて。
この日は、染織研究家の吉田雪乃さんと午後お茶に。雪乃さんが以前プレゼントしてくださった桜染めの帯揚げが、まさに四月八日という帯の季節とピッタリ。最上の組み合わせになりました。
前帯は、この日はもう一方の面を出しています。こちら側の方が図柄の数が少ないため、細身の冠組を入れました。道明の「麹塵」です。
↑雪乃さんと記念写真。楽しくてニコニコしています。
ところで、この帯と出会ったお店とは、青梅の老舗きもの店「白木屋呉服店」さん。
「美しいキモノ」での私の連載「美の在り処」のために訪ねました。その記事のご紹介は、また別の日に!