西端真矢

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猫の手術、その後 2024/01/26



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2週間前に我が家の白猫チャミの左前足癌手術について投稿したところ、たくさんのDMやフェイスブックコメント、また、仕事の取材先でも温かい言葉を頂いた。お礼も兼ねて今日はご報告の投稿を。皆様本当にありがとうございました。

幸い予後は順調で、チャミは元気を取り戻している。
退院から六日目までは、やはり手術痕が相当痛むのか、また、手術を受けたことの精神的ショックも大きかったのだろう、〝自分のことで精一杯〟というかんじでひたすら眠り続けていた。ふだんなら「お昼寝から起きたよ!」「今からまた寝るから添い寝して!」と何かと甘えに来るのに。
寂しいけれどチャミのしたいようにさせてあげるのが一番、と、時々ごはんを持って行くのと頭を撫でに行くだけで、私も父もそっとしておいていた。ところが六日目の夕方、私が和室でPCに向かっていると、突然にゃーにゃー鳴いて部屋に入れろとやって来る。
「僕は夕方お姉ちゃんの足の間に入るんだから!いつもそうでしょ!まったくもう!分かってるよね!ほらほら!」
というかんじでぐいぐい足の間に入り、そのまま熟睡。そこから不思議とすべてが元に戻ったのだった。

もちろん小指は一本なくなってしまったが、もう調子をつかんだのかびっこを引くこともなくすたすたと歩き、気に入りの暖房器をつけてほしい時など、こっちこっちと小走りに私を誘導することもある。ソファの背もたれに鳥のようにとまっていたり(お気に入りの姿勢)、様々な椅子からも元気に飛び降りて、ごはんももりもり食べて。知らない人が見たら、指が一本ないなんてまったく分からないと思う。

実は、昨年夏、私が癌の手術のために八日間入院した時、チャミは摂食障害になってしまった。私の帰宅から二週間ほど、極端に食が細くなって、病院に連れて行かなければいけないかと心配したほどだった。
たぶん私の不在がとてつもなくショックで、その混乱の中に突然私がまた戻って来て今度はほっとし過ぎて、精神のバランスが崩れてしまったのだと思う。そんな風に繊細なチャミだから、あの時免疫ががくんと落ちてしまって、そして癌が発生したのかな、などと考え込んでしまうこともある。
ごめんね、チャミ、と欠けてしまった手を見ると悲しくなるが、でも、
「指なんか一本くらいなくたって、僕は何ともないもんねー」
とチャミがプライド高くすたすた歩き回っているのだから、こちらも合わせなければいけない。涙を拭いてぎゅっと抱きしめると、抱っこは嫌いなチャミだから、ヤだー!と生意気にももがく。うめばち一つ欠けただけの、変わらない毎日が続いている。