西端真矢

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打ち上げ会 2025/12/01



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今週はむら田さんのご家族に本の打ち上げ会にご招待を頂いた。
あき子さんのご逝去後「染織工芸 むら田」七代目店主となられた次男の寛次さん、長女の容子さん、そしてKADOKAWA編集の郡司さんの四人で。
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お店は銀座六丁目の「田中屋」さん。
あき子さんが折々訪れていたお店で、本の中でも「銀座お昼ご飯事情」の章で言及している。店内で使われている布巾も、むら田さんが染めて納めたもの。
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私はこの日も、あき子さんに見立てて頂いて誂えた唐花模様の帯を締めて。今回は泥大島に合わせた。
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前回の投稿の折には、上の写真のように淡い色合いの結城に合わせたから、今回は辛い系統のきものに合わせてみたのだけれど、どちらにも映えるのは、さすがはあき子さんのお見立てだと感じ入る。
ブルー系のきものにもきっと合うだろうし、春先には玉子色にも合わせてみたい。名古屋帯とは言え上質な地風のため、かなりきちんと感もあり、とてもとても出番の多い帯になる予感がする。
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そして、この日、お二人から「本の記念に」とあき子さんのお形見を頂戴した。
まこと織物のよろけ織り地に、和更紗の端切れを切り嵌めたもの。
まさにむら田調、あき子さんそのものの帯で、何度かお召しになっているのも拝見したことがある。
このような貴重な帯を頂けること、何てありがたいことだろう。部屋に広げてしみじみと眺めていると、あき子さんがすぐ前にいらっしゃるようで涙ぐんでしまう。
更に、もう一枚、あき子さんが、生前に「本が出来たら西端さんに差し上げて」と用意してくださっていた夏の麻きものも頂き、そちらはまた時季が来たらご紹介しようと思う。

振り返れば、取材期間中、あき子さんはぽつり、ぽつりとしかお話をされない方だったため、取材者の私としては「本の材料が揃わない!」と非常に苦労をして、時には恨めしく思ったこともあった。
けれど、あき子さんのお心はもっとずっと大きかったのだ。今はただただ、もう一度だけお会いしたい‥‥。そんな風に、決してかなわないことを思ってみたりする。

そんなあき子さんの思い出話を、この日は四人で様々に語り合った。きっとお空の上でくしゃみを連発されていただろう。
二年強の時間をかけて取り組んだ仕事だったため、なかなか「終わった」という実感を持てずに過ごして来たけれど、ようやくこの日で、私の中でも本当に区切りがついたように思う。
また次の企画に向けて歩き出さなければ。
帯を眺めながら、そんなことも考え始めている。